AI用サーバーの米スーパー・マイクロ、四半期業績が予想下回る

人工知能(AI)向けサーバーを製造する米スーパー・マイクロ・コンピューター )が8月5日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、売上高と利益がいずれも市場予想に届かなかった。写真は同社のロゴ。2025年8月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Juby Babu
[5日 ロイター] - 人工知能(AI)向けサーバーを製造する米スーパー・マイクロ・コンピューター )が5日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、売上高と利益がいずれも市場予想に届かなかった。AIモデルの訓練に使われる高性能コンピューター市場で大手サーバーメーカーとの競争が激化したことが響いた。
第4・四半期の売上高は57億6000万ドルで、アナリスト予想平均の58億9000万ドルを下回った。調整後1株利益も、主に関税の影響で0.41ドルにとどまり、予想の0.44ドルに届かなかった。
今回発表された2026年度の売上高見通しは少なくとも330億ドルで、2月の400億ドルから下方修正された。LSEGがまとめたアナリスト予想は299億4000万ドル。
スーパー・マイクロは競争の激しいサーバー業界で勢いを増しているが、アナリストによるとデル・テクノロジーズやヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)など大手が大きな顧客基盤を活かして売り上げを伸ばしている。
DAダビッドソンのマネジングディレクター、ギル・ルリア氏は「サーバー市場が目下、非常に好調であることを考えると、スーパー・マイクロの失望を招くような決算は同社が市場シェアを失ったことが原因と見て間違いない」と述べた。