中国理想汽車、発売から1週間で電動SUVの設定グレード単一化

中国の電気自動車(EV)メーカー、理想汽車(リ・オート)は5日、7月29日に販売を開始した電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「i8」の3つのグレードを単一グレードに統合したと発表した。写真は同社のロゴマーク。北京で開催された自動車展示会で2024年4月撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 5日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカー、理想汽車(リ・オート)は5日、7月29日に販売を開始した電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「i8」の3つのグレードを単一グレードに統合したと発表した。
同社は対話アプリ「微信(ウィーチャット)」への投稿で、新たなグレードは「i8MAX(マックス)」の仕様をベースにしており、航続距離は720キロで、価格はMAXより1万元安い33万9800元(4万7300ドル)に設定したと明らかにした。消費者から「やや複雑なグレード」について苦情が寄せられたため、ラインアップの簡素化を決めたと説明した。
ただ、中国では自動車メーカーが新車発売時に3つの異なるグレードを投入するのは珍しくない。
国内で価格戦争が激化する中、リ・オートの納車台数は7月が前年同月比39.7%減、6月は24.1%減と2カ月連続でマイナスを記録した。
年間黒字を達成した中国のEVメーカーは、リ・オートと比亜迪(BYD) の2社だけだ。