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中国、先進製造業への金融支援強化 中長期融資促進

2025年08月05日(火)19時34分

中国政府は5日、先進製造業への金融支援を強化する指針を発表した。北京のビジネス街で2020年撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter/File photo)

[北京 5日 ロイター] - 中国政府は5日、先進製造業への金融支援を強化する指針を発表した。銀行に対し、集積回路や先進素材などの産業向けに中長期の融資を増やすよう奨励する。

中国人民銀行(中央銀行)や財政省など7つの政府機関が共同で発表した。

産業の高度化を促す一方で、過当競争を抑制する。米国との貿易摩擦を踏まえ、内需と技術革新の刺激も目指す。

「金融部門の供給サイドの構造改革を深化させ、産業政策と金融政策の相乗効果を高め、新型工業化の推進と『新たな質の生産力』の発展に向け、質の高い金融サービスを提供することを目指す」としている。

支援と管理を組み合わせる政策を採用し、産業のバリューチェーンを上流へシフトさせ、「内巻」(過当競争)を防ぐ方針だ。

構造的な金融政策ツールを用いて、集積回路、医療機器、サーバー、基本ソフト、産業ソフト、先進素材などの主要セクター向けに、銀行が中長期融資を提供することを奨励する。

基幹技術で飛躍的な発展を遂げたハイテク企業は、上場、合併・買収(M&A)、債券発行について、手続きを迅速に進めるための「グリーンチャンネル」を利用できる。

2027年までに、製造業のハイエンド化、インテリジェント化、グリーン化を支援する金融システムを確立し、サービスの対応力を大幅に向上させることを目指す。

金融機関に対し、外部要因によって深刻な影響を受けた企業に金融ソリューションを提供するよう促すほか、コモディティーの供給と価格を安定させるため鉱山会社を支援する方針も示した。

ロイター
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