エプソン、26年3月期の売上収益を上方修正 関税コストは上積み
8月5日、セイコーエプソンは、2026年3月期通期の連結売上収益予想を従来の1兆3200億円から1兆3400億円(前年比1.7%減)に上方修正した。写真は同社のロゴ。2017年3月、独ハノーバーで撮影(2023年 ロイター/Fabian Bimmer)
Kentaro Okasaka
[東京 5日 ロイター] - セイコーエプソンは5日、2026年3月期通期の連結売上収益予想を従来の1兆3200億円から1兆3400億円(前年比1.7%減)に上方修正した。各段階の利益は据え置いた。一方、米関税に伴うコストについて、5月時点の予想から100億円増の270億円を織り込んだ。
売上収益予想は、オフィス・ホームプリンティング事業で為替前提の見直しなどにより150億円引き上げた一方、プロジェクターなどのビジュアルコミュニケーション事業では米関税影響などによる需要減速で下方修正した。
米関税影響については、通期で10%を織り込んでいた関税率を8月以降、フィリピンとインドネシアは19%、日本を15%と引き上げた。取り得る対応策として、米国でのさらなる値上げや生産拠点の移管などを挙げた。
この日発表した第1・四半期(4─6月)の連結営業利益は前年比37.1%減の141億円、最終利益は同65.5%減の66億円だった。
四半期業績と通期見通しは以下の通り。
項目 中間期実績 前年比 通期予想(今回) 前年比 従来予想
期間 4─6月 - 25年4月─26年3月 - -
売上高 3208 △4.7 13400 △1.7 13200
営業利益 141 △37.1 630 △16.1 630
純利益 66 △65.5 410 △25.7 410
配当 - - 74.00(無) - -
※単位は億円、配当は円、前年比は%、△はマイナス、(有無)は配当の修正の有無
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