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ボーイングのセントルイス防衛部門労働者、4日ストライキ突入へ

2025年08月04日(月)08時10分

8月3日、 国際機械工・航空宇宙労組(IAM)は米航空機大手ボーイング のセントルイス地域の防衛部門労働組合員たちが最新の契約案を拒否し、4日深夜からストライキを開始すると発表した。パリ近郊の同社施設で6月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[3日 ロイター] - 国際機械工・航空宇宙労組(IAM)は3日、米航空機大手ボーイング のセントルイス地域の防衛部門労働組合員たちが最新の契約案を拒否し、4日深夜からストライキを開始すると発表した。

この労働者らはボーイングの戦闘機と米海軍向けに開発中の空中給油ドローン「MQ―25」を組み立てている。

IAMの代表トム・ボーリング氏は「組合員たちは技能、献身、そして国防に果たしている重要な役割に見合った契約を交わすべきだ」と述べた。

ボーイング・エア・ドミナンスの副社長兼ゼネラルマネージャーのダン・ギリアン氏はロイターに送ったメール声明で、ストライキに対する準備が整っているとし「緊急対応計画を完全に実施した」と述べた。

ボーイングは当初、4年間で20%の一律賃金引き上げ、5000ドルの契約承認ボーナス、また休暇日数と病気休暇の増加も提案した。組合側はこの提案が不十分だとして拒否していた。

ボーイングは先週、ベテラン組合員を給与面で優遇する小幅修正した新たな契約案を提示した。また前回の契約案で変更を提案していた時間外労働の方針を現行制度のまま維持した。

ボーイングの防衛部門は今年契約を獲得した米空軍の新型戦闘機「F―47A」のためにセントルイス地域の製造設備を拡張している。

ボーイングの商用機部門は昨年秋、機械工3万3000人が約2カ月間のストライキを実行した。それに比べると今回のストライキは実施されても規模は小さい。昨年のストライキは38%の賃金引き上げを含む4年間の契約を結ぶことで終わっている。

ロイター
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