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日経平均は反落、東京エレク売られる 半導体関連に波及

2025年08月01日(金)16時33分

 8月1日、東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比270円22銭安の4万0799円60銭で取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比270円22銭安の4万0799円60銭で取引を終えた。前日に業績予想の下方修正を発表した東京エレクトロンが急落、その他の半導体関連株にも波及して日経平均の重しとなった。一方、為替がドル高、円安に振れたことでTOPIXは1日を通してプラス圏で推移した。

日経平均は39円安と続落で寄り付き、プラス圏に迫る場面も見られたが、その後はじり安の展開。481円安の4万0588円17銭できょうの安値を付けた。7月の米雇用統計、企業決算などを控える中、後場の動きは限定的となり、日経平均は4万0800円付近でのもみ合いが続いた。

ピクテ・ジャパンの糸島孝俊シニア・ストラテジストは「8月1日の関税発動期限を控え市場が神経質になる中、半導体の需要伸び悩みなどが改めて嫌気されるようになった」との見方を示した。

個別では、東京エレクトロンが18%超安の2万2405円と急落し、1銘柄で日経平均を484円程度押し下げた。一時、ストップ安水準の2万2330円まで下落した。KOKUSAI ELECTRICが8%超安、レーザーテック、SCREENホールディングス、ソシオネクストは4─5%超安となった。

一方、アドバンテスト、キオクシアホールディングス、ルネサスエレクトロニクスは1%程度の下落にとどまった。

そのほか主力株では、日立製作所、HOYAが8%超安となった一方、コナミグループが10%超高、イオンも5%超高でしっかりだった。

TOPIXは3日続伸し、0.19%高の2948.65ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.19%高の1517.61ポイント。プライム市場の売買代金は5兆6149億0400万円だった。

東証33業種では、値上がりが電気・ガス、陸運、建設、不動産など24業種、値下がりが精密機器、電気機器など9業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.26%高の762.27ポイントと、3日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1300銘柄(80%)、値下がりは291銘柄(17%)、変わらずは32銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 40799.60 -270.22 41029.84 40,588.17─41,064.73

TOPIX 2948.65 +5.58 2944.45 2,937.15─2,962.08

プライム市場指数 1517.61 +2.88 1516.15 1,511.86─1,524.15

スタンダード市場指数 1425.83 +1.64 1423.01 1,420.39─1,425.83

グロース市場指数 986.53 +2.07 982.75 979.60─986.53

グロース250指数 762.27 +1.95 759.12 756.58─762.27

東証出来高(万株) 221907 東証売買代金(億円) 56149.04

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