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GPIFの4―6月期運用収益、10兆円超の黒字 国内外の株価回復

2025年08月01日(金)16時11分

 8月1日、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が発表した2025年4-6月期の運用収益は、国内外の株価が回復したのを受けて10兆2054億円の黒字だった。写真はGPIFの看板。2018年11月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

Miho Uranaka

[東京 1日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1日に発表した2025年4-6月期の運用収益は、国内外の株価が回復したのを受けて10兆2054億円の黒字だった。前の期(1-3月期)に8兆8152億円の運用損失を計上していたが、今期はプラスに転じた。

4─6月期の収益率はプラス4.09%。米国の関税措置による景気後退懸念から4月に株価が急落したものの、導入延期や税率引き下げを受けて持ち直して収益を押し上げた。金利は関税の影響で4月に低下(債券価格は上昇)、米欧ではその後に財政懸念の高まりから上昇(債券価格は低下)するなどまちまちに推移した。為替は対ドルで円高、対ユーロで円安だった。

自主運用を始めた01年度からの累積収益額は165兆7365億円だった。6月末の保有比率は国内債券26.13%、外国債券24.37%、国内株式24.28%、外国株式25.22%となり、いずれもGPIFが定める指針の範囲内に収まった。

GPIFは、長期的な安定収益を確保するために定めた基本ポートフォリオを重視しており、その構成比から大きく乖離(かいり)しないよう、値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を購入するなどのリバランスを行っている。

ロイター
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