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米SEC委員長、暗号資産推進する規制改革を発表

2025年08月01日(金)13時35分

 7月31日、米証券取引委員会(SEC)のアトキンス委員長は、金融資本市場の規制を大幅に見直し、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン(BC)ベースの取引を容易にする計画を発表した。ホワイトハウスで4月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

Hannah Lang Douglas Gillison

[31日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のアトキンス委員長は31日、金融資本市場の規制を大幅に見直し、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン(BC)ベースの取引を容易にする計画を発表した。実行されれば暗号資産が伝統的な金融市場に組み込まれやすくなり、業界にとって大きな前進となる。

アトキンス氏は、トランプ米大統領の政策を支援するために設立されたシンクタンク、アメリカン・ファースト政策研究所で講演し、「これは単なる規制の変更ではない。1世代に1度の好機だ」と強調した。

同氏は、個々の暗号資産が「証券」に当たるかどうかを判断する基準の策定などをSECスタッフに指示。またBCベースの株式やファンドといった「トークン化された証券」の発行を計画する企業と協力するよう求めた。

トランプ氏が結成した暗号資産に関する作業グループは30日、SECに暗号資産の新ルールを策定するよう要請したばかりだ。ホワイトハウスは同日、SECと商品先物取引委員会(CFTC)に「連邦レベルでデジタル資産の取引を即座に可能にする」よう求める報告書を発表した。

アトキンス氏はSECの暗号資産規制策定を「プロジェクト・クリプト(暗号資産)」と名付け、報告書で示されたホワイトハウスの提言を速やかに実行に移すと表明した。

同氏の計画は、暗号資産業界が訴えてきた主な要求項目をほぼ全て満たす内容となっている。

トランプ氏は大統領戦で「クリプト大統領」になると訴えて業界の献金を集めていた。

ロイター
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