ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反落、半導体株安が重し 売り一巡後は下げ渋りも

2025年08月01日(金)12時07分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比155円16銭安の4万0914円66銭と、反落した。写真は東京証券取引所で2012年6月撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)

Hiroko Hamada

[東京 1日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比155円16銭安の4万0914円66銭と、反落した。指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が下落し、相場を押し下げ、日経平均は一時480円超安となった。一方、為替の円安進行が支えとなり主力株の一角が堅調で、売り一巡後は下げ渋った。決算発表を受けた物色も引き続き活発だった。

日経平均は39円安と小幅安でスタートした後、下げ幅を拡大し、前場序盤に一時481円安の4万0588円17銭まで下落した。前日に業績見通しの引き下げを発表した東京エレクトロンが一時ストップ安となるなど大幅下落し、相場の重しとなった。ただ、売りが一巡すると日経平均は下げ幅を縮小し、前場後半にかけては下げ渋る展開となった。プライム市場では8割が値上がりするなど、底堅さも確認された。

市場では「決算を手掛かりにした物色では、出遅れ感のある銘柄が大きく買われている一方、元々期待が高かった銘柄は反応が限られるなど、まちまちな動き」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との見方が聞かれた。今後の日本株については、「関税影響を踏まえるとEPS(1株当たり純利益)は切り上がりにくく、日経平均がどんどん上値を追う展開にはなりにくいのではないか」(志田氏)という。ただ、需給面では海外勢の買いや企業の自社株買いに支えられ、下値も堅いとみられている。

TOPIXは0.42%高の2955.39ポイントで前場の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆9085億7500万円だった。東証33業種では、電気・ガス、金属製品、建設など29業種が値上がり。電気機器、銀行、倉庫・運輸関連など4業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロンが17%安となり、日経平均を461円ほど押し下げた。アドバンテスト、ソフトバンクグループも値下がりした。

一方、前日に決算を発表したJT、三菱電機、東京電力ホールディングスは堅調。主力のトヨタ自動車は1%超高となったほか、三菱自動車工業、日産自動車も買われた。ドルが150円台後半で推移し円安が進む中、自動車株はしっかりだった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1314銘柄(80%)に対し、値下がりが274銘柄(16%)、変わらずが35銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人

ワールド

プーチン氏、対ウクライナ姿勢変えず 米制裁期限近づ

ワールド

トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命令 メ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 8
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    ニューヨークで「レジオネラ症」の感染が拡大...症状…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中