仏ルノー、新CEOに提携責任者プロボ氏 成長戦略継続へ

7月30日、フランス自動車大手ルノー は最高経営責任者(CEO)に提携業務の責任者を務めるフランソワ・プロボ氏(写真右)を充てる人事を発表した。写真左はデメオ前CEO。仏ルアーブルで2024年3月撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
Gilles Guillaume
[パリ 30日 ロイター] - フランス自動車大手ルノー は30日、最高経営責任者(CEO)に提携業務の責任者を務めるフランソワ・プロボ氏を充てる人事を発表した。
年内に新たな戦略計画の展開を準備しているルノーにとって重要な局面だった2カ月ほど前に、前CEOのルカ・デメオ氏は高級ブランドグループ、ケリングのCEOに就任するために突然退任した。
社外ではあまり知られていないプロボ氏は、2022年にデメオ氏が発表したルノーの以前の変革計画を主導し、提携業務担当のディレクターとして、仏同業ステランティスなどの競合勢と戦うための資産軽量化アプローチというデメオ氏の構想の実行に深く関わった。
ジャンドミニク・スナール会長は声明で「プロボ氏の専門知識と会社の理解により、わが社の戦略計画の実施を完了し、次期計画の条件を確定し、その実行を成功させることができる」と述べた。
プロボ氏はルノーに20年以上勤務し、デメオ氏とともに電気自動車(EV)会社「アンペア」の設立に携わり、内燃機関・ハイブリッドパワートレイン事業に投資家を呼び込んだ。
モーニングスターのアナリスト、レラ・サスキン氏は、プロボ氏は韓国における中国の吉利汽車との提携や、日産自動車との提携再建など、ルノーの提携関係の構築と拡大において大きな役割を果たしてきたと指摘した。