「財源なき減税」削除へ、骨太原案「減税より賃上げ」に修文=関係筋

政府が近く提示する経済財政運営の指針(骨太方針)の原案で、「財源の裏付けがない減税政策」としていた文案を削除したことが6日、分かった。写真は国会で所信方針演説をする石破茂首相。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Takaya Yamaguchi
[東京 6日 ロイター] - 政府が近く提示する経済財政運営の指針(骨太方針)の原案で、「財源の裏付けがない減税政策」としていた文案を削除したことが6日、分かった。ロイターが原案を確認した。与党内から軽減税率の拡充など消費減税を求める声が出ていることに配慮したとみられる。
諮問会議に先立つ修文案では「財源の裏付けがない減税政策によって手取りを増やすのではなく、経済全体のパイを拡大する中で、物価上昇を上回る賃上げを普及・定着させる」としていた。
6日に提示する原案では、新たに「減税より賃上げ」との考えを掲げ、安易な減税そのものはけん制する一方、「財源の裏付けのない減税」という表現は削除する。