英経済、成長率はG7最高で企業調査も「非常に前向き」=財務相

6月5日、リーブス英財務相(写真)は英産業連盟(CBI)の夕食会で講演し、英経済について「第1・四半期の国内総生産(GDP)の前期比0.7%増は主要7カ国(G7)で最も高く、最近の企業調査も非常に前向きだ」と評価した。英ロッチデールで4日代表撮影(2025年 ロイター)
[ロンドン 5日 ロイター] - リーブス英財務相は5日の英産業連盟(CBI)の夕食会で講演し、英経済について「第1・四半期の国内総生産(GDP)の前期比0.7%増は主要7カ国(G7)で最も高く、最近の企業調査も非常に前向きだ」と評価した。その上で「これは良いニュースであり、わが国が曲がり角に差し掛かりつつあることを示している」との認識を示した。
英購買担当者景気指数(PMI)はトランプ米大統領による関税引き上げの打撃を受けて4月に急落したが、今週発表された5月の結果は回復を示した。
一方、リーブス氏はカナダで5月に開催されたG7財務相・中央銀行総裁会議は全般的に不安感が漂っていたとして「どの国の経済もかつてのような、あるいは望むようなペースで成長していない。どの国も生活水準が向上しておらず、国民は落ち着きを失っている」と指摘した。
リーブス氏は11日に2029年までの予算案を発表する予定で、企業や消費者を苦しめているエネルギー料金高騰の是正や、歳出見直しではエネルギーインフラへの公共投資を増やすと表明。昨年10月に発表した2024年予算案の増税計画を踏まえて「あのようなことは二度と繰り返さない」と約束した。