インド貿易赤字、4月は過去5カ月で最大 石油製品輸入が増加
Shivangi Acharya Manoj Kumar
[ニューデリー 15日 ロイター] - インド政府が15日発表した4月の貿易赤字は264億2000万ドルとなり、ロイターがまとめたエコノミスト予想(200億ドル)を上回った。石油製品の輸入が急増して対米輸出増加の影響が限定的となり、2024年11月以来5カ月ぶりの大幅な赤字となった。
3月は215億4000万ドルの赤字だった。
4月の輸出は384億9000万ドル(前月419億7000万ドル)、輸入は649億1000万ドル(同635億1000万ドル)だった。
原油輸入は207億2000万ドルで3月の190億ドルから増加。
金輸入は31億ドルで同44億ドルから減少。
エムケイ・グローバルのエコノミスト、マダビ・アロラ氏は「貿易赤字は予想以上に拡大しており、石油と電子製品の輸入が予想外に増加した」と指摘した。
「電子製品の部品輸入が増えたのは、完成品の輸出に向けた処理が進んでいる段階で、今後数カ月でデータに反映される可能性がある」と述べた。