仏経済、第2四半期は小幅成長の予想 休暇などで見通し不透明=中銀

5月13日、フランス銀行(中央銀行)は第2・四半期の経済成長率は小幅にとどまるとの予想を示した。写真は4月、同行の建物前で撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)
[パリ 13日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は13日、第2・四半期の経済成長率は小幅にとどまるとの予想を示した。ただ、5月に祝日が続くことや国際貿易摩擦の影響で見通しは不透明という。
8500社を対象とした調査に基づく中銀の月次景況感調査によると、サービス・工業部門の緩やかな回復が企業活動を押し上げるとみられる一方、建設・エネルギー部門は勢いを失っている。
中銀は「調査結果に他の指標を補足すると、2025年第2・四半期の経済活動は前期の0.1%増に続き、小幅に増加すると予想する」と述べた。
調査対象となった企業幹部らは、輸出中心の製造業を中心に全般的な不確実性の高まりを報告。特に米国による関税引き上げを指摘したが、現時点ではワイン業者を除く大半の企業が直接のリスクに直面しているとは認識していない。
このほか、製造業部門は価格を現状で維持しているほか、サービス企業も小幅な上昇にとどまっている。
ただ企業はおおむね、今月は祝日が相次ぐため経済活動が圧迫されると予想しているという。