サウジアラムコ、1―3月期は4.6%減益 売り上げ減など響く

サウジアラビアの国有石油会社 が5月11日発表した1─3月期決算の純利益は、前年同期比4.6%減の975億4000万リヤル(260億1000万ドル)だった。2024年2月、パリで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[ドバイ 11日 ロイター] - サウジアラビアの国有石油会社 が11日発表した1─3月期決算の純利益は、前年同期比4.6%減の975億4000万リヤル(260億1000万ドル)だった。原油市場が景気の先行き不透明感に見舞われる中、売り上げが落ち込み、運営コストが上昇した。アナリスト予想の中間値(253億6000万ドル)は上回った。
同期の配当は総額213億6000万ドルで、このうち2億1900万ドルがロシアによるウクライナ侵攻後の2022年に起きた油価上昇を受けて導入された業績連動分。
アミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は「第1・四半期は世界規模の貿易動向がエネルギー市場に影響を与え、不透明さが原油価格に波及した」と述べた。
フリーキャッシュフローは192億ドルと、前年同期から15.8%減少。一方、対外投資と設備投資の合計は125億ドル余りと15.9%増加した。