ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=反落、S&P500の20年ぶり最長連騰記録止まる

2025年05月06日(火)05時59分

米国株式市場は反落して取引を終えた。S&P総合500種株価指数は20年ぶりの最長連騰記録に終止符を打った。(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。S&P総合500種株価指数は20年ぶりの最長連騰記録に終止符を打った。トランプ米大統領による外国映画に対する関税発表や、週内に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、投資家は様子見姿勢を強めた。

株式市場は4月2日のトランプ大統領による相互関税発表以来、乱高下が続いている。S&P500指数は2日まで9営業日連続で上昇し、2004年以来の最長連騰となっていた。

トランプ大統領の発表直後、複数の映画・テレビ制作関連銘柄が急落したが、その後は下げ幅を縮小した。ネットフリックスは1.9%下落し11営業日続伸が終了、アマゾン・ドット・コムは1.9%下落、パラマウント・グローバルは1.6%下落した。

S&P500指数の11主要セクターのうち、エネルギーが最も大きく下落し2%安となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が増産ペースを加速させる決定を下したことで、需要が不透明な中、供給過剰への懸念が高まった。

米投資会社バークシャー・ハサウェイのクラスB株は5.1%下落した。ウォーレン・バフェット氏が最高経営責任者(CEO)を退任すると発表したことが響いた。

投資家は、7日の米連邦準備理事会(FRB)のFOMCに注目している。金利は据え置かれるとの見方が大勢だが、パウエルFRB議長の発言から金融政策調整の時期に関する手掛かりを探りたい考え。

市場は2025年中にFRBが75ベーシスポイント(bp)の利下げを行うと予想しており、7月の会合で少なくとも25bpの利下げが行われる可能性が高いとみている。

関税が企業収益に与える影響も懸念材料となっている。食肉加工大手タイソン・フーズは四半期決算で売上高が予想を下回り、株価は7.7%下落した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.88対1の比率で上回った。ナスダックでも1.79対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は136億7000万株。過去20営業日の平均である186億8000万株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 41218.83 -98.60 -0.24 41173.38 41445.91 41063.4

4

前営業日終値 41317.43

ナスダック総合 17844.24 -133.49 -0.74 17817.01 17965.64 17792.0

8

前営業日終値 17977.73

S&P総合500種 5650.38 -36.29 -0.64 5655.32 5683.38 5634.48

前営業日終値 5686.67

ダウ輸送株20種 14003.55 -73.98 -0.53

ダウ公共株15種 1037.17 -2.31 -0.22

フィラデルフィア半導体 4356.18 -40.88 -0.93

VIX指数 23.64 +0.96 +4.23

S&P一般消費財 1583.50 -21.15 -1.32

S&P素材 532.46 -3.52 -0.66

S&P工業 1139.04 -0.40 -0.04

S&P主要消費財 900.79 +0.17 +0.02

S&P金融 821.67 -6.23 -0.75

S&P不動産 262.62 -0.39 -0.15

S&Pエネルギー 615.58 -12.70 -2.02

S&Pヘルスケア 1608.29 -5.61 -0.35

S&P通信サービス 334.02 -0.19 -0.06

S&P情報技術 4186.90 -35.98 -0.85

S&P公益事業 403.88 -1.17 -0.29

NYSE出来高 10.60億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37220 + 410 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 37155 + 345 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

クウェート、暗号資産マイニング業者を摘発 電力危機

ワールド

米軍大将ポスト2割削減を指示、国防長官「戦略的即応

ビジネス

4月の世界食料価格は1%上昇 穀物や乳製品上昇 砂

ビジネス

米アップル、2年ぶり起債で45億ドル調達
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?
  • 3
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どちらが高い地位」?...比較動画が話題に
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 6
    背を向け逃げる男性をホッキョクグマが猛追...北極圏…
  • 7
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 8
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 4
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 5
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 6
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中