4月の世界食料価格は1%上昇 穀物や乳製品上昇 砂糖と植物油は低下=FAO

国連食糧農業機関(FAO)が2日発表した2025年4月の世界食料価格指数は128.3と、前月の127.1から1%上昇した。写真は2020年4月、ニューヨークのスーパーで撮影(2025年 ロイター/Brendan Mcdermid)
[ロンドン 2日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が2日発表した2025年4月の世界食料価格指数は128.3と、前月の127.1から1%上昇した。砂糖と植物油の価格が低下したものの、穀物、食肉、乳製品の上昇が勝った。
前年同月比では7.6%上昇したが、ロシアのウクライナ侵攻を受けた22年3月のピーク水準を19.9%下回っている。
4月の穀物価格指数は前月比1.2%上昇。小麦がロシアの輸出減少で値上がりした。コメの価格も需要増で上昇し、米国ではトウモロコシの在庫が逼迫した。穀物価格は前年同月比では0.5%低下。
FAOは「為替相場の変動が世界市場での値動きに影響を与えた。また、関税政策の調整が市場の不確実性を高めた」と指摘した。
食肉価格指数は前月比3.2%上昇。
乳製品価格指数は前月比2.4%上昇。前年同月比では22.9%の急伸。欧州での在庫減少で、バターの価格が史上最高値を付けたことが背景にある。 一方、植物油価格指数は前月比2.3%低下。砂糖価格も3.5%低下した。