クウェート、暗号資産マイニング業者を摘発 電力危機の要因

クウェート当局は、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)業者の一斉摘発に乗り出した。写真はクウェート市。2020年10月撮影(2025年 ロイター/Stephanie McGehee)
[クウェート 1日 ロイター] - クウェート当局は、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)業者の一斉摘発に乗り出した。当局は停電を引き起こす電力危機の主因とみており、夏前に電力網の負荷軽減を図る。
同国内務省によると、当局は先週、マイニングに利用されている住宅を「広範に」摘発。マイニングについて「電力を違法に搾取している。停電を引き起こす可能性があり、一般住宅や商業・サービス地域に影響するほか、公共安全にも直接的に影響する」と指摘した。
一方、同国電力省はロイターに対し、電力危機の主な原因はマイニングだけではないと語った。 今回の摘発は、同国最南端アルワフラの住宅で行われた。電力省によると、約100棟がマイニングに利用されており、一部の電力消費は最大で通常の20倍に達したという。摘発後、同地域の電力消費は55%減少した。