米、エアフォースワン暫定機の年内納入希望 L3ハリスに委託=WSJ

米政府は、カタール政府が以前使用していたボーイング747を暫定的に大統領専用機「エアフォースワン」として使用するため、防衛請負業者のL3ハリス・テクノロジーに改修を委託した。防衛産業の見本市で2024年撮影(2025年 ロイター/Luke Sharrett)
[1日 ロイター] - 米政府は、カタール政府が以前使用していたボーイング747を暫定的に大統領専用機「エアフォースワン」として使用するため、防衛請負業者のL3ハリス・テクノロジーに改修を委託した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が1日、複数の関係筋の話として報じた。
トランプ大統領は航空機大手ボーイングによるエアフォースワンの新型機納入の遅れに不満を抱いており、早ければ今年秋にも暫定機を利用したい考えという。
ボーイングが開発を進めているエアフォース・ワンの新型機は、サプライチェーンの問題や高コスト、「空飛ぶホワイトハウス」としての複雑な仕様がネックになり、納入予定時期が第2次トランプ政権の任期終盤にずれ込んでいる。
WSJによると、ボーイングは昨年11月頃、連邦政府当局者との協議で2035年頃まで納入できないとの見方を示唆していたという。
L3ハリスはボーイングの請負業者で、エアフォース・ワン新型機2機の通信システムを担当している。暫定機は、現在使用されている旧式の2機と並行して運用されることになる。