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午後3時のドルは143円半ばへ反発、日米財務相会談終え半月ぶり高値

2025年04月25日(金)15時40分

 4月25日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の143円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 25日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の143円半ばで取引されている。注目の日米財務相会談を終え、市場に出回っていた円安是正の思惑が後退する形で、円が反落した。

日本時間きょう午前6時過ぎ、ベッセント米財務長官と会談を終えた加藤勝信財務相は記者会見で、「為替水準の目標や、それに対する管理する枠組みとか、そういった話はまったくなかった」ことを明らかにした。

会談に先立ち、ベッセント氏が為替目標に関する議論は念頭にない、との見解を明らかにしていたこともあり、会見直後のドルは142円半ばで目立った反応がなかった。

しかし、東京市場の取引が本格化すると、ドルはじり高で143円台へ上昇。しばらくもみあった後、午後には143円後半へ上げ幅を広げた。事前の市場では米貿易赤字の削減に向けて、日米当局がドル安/円高誘導をするのではないかとの思惑が広がっていたが、「そうした動きは見られず、ドルの買い戻しや円の売り戻しが勢いづいた」(大手銀アナリスト)という。

中国政府が米国からの輸入品に対する125%の関税について、一部品目を対象から除外することを検討していると伝わったことも、リスク回避ムードの緩和期待につながり、円売りが進む手掛かりとなった。

ドルは結局、午後に143.80円まで一時反発。4月14日以来、半月ぶりの高値を更新した。それでも、近く2度目の日米関税協議が行われることもあり「ドルは当面140─145円付近でレンジを形成しつつ、交渉の推移などを見極めようとする展開になるのではないか」(りそなホールディングス・シニアストラテジストの井口慶一氏)との声が出ていた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 143.62/143.63 1.1330/1.1332 162.75/162.76

午前9時現在 142.85/142.86 1.1372/1.1374 162.45/162.51

NY午後5時 142.62/142.64 1.1389/1.1390 162.42/162.46

ロイター
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