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米金融規制当局、キャピタル・ワンのディスカバー買収を承認

2025年04月21日(月)08時41分

米銀行キャピタル・ワンがクレジットカード大手ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズを353億ドルで買収する計画を、連邦準備理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)が4月18日に承認した。写真はキャピタル・ワンのロゴ。2018年5月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米銀行キャピタル・ワンがクレジットカード大手ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズを353億ドルで買収する計画を、連邦準備理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)が18日に承認した。

両社によると、これで統合に必要な規制当局の承認は全て獲得し、統合手続きは5月18日に完了する。

この取引の行方は米金融業界の注目を集めていた。金融セクターは再編の機が熟しているとみなすトランプ政権の下で、合併・買収(M&A)がどの程度のスピードで承認されるかを占う事例になると受け止められていたためだ。

FRBは、統合後の規模が政府の預金保険対象中で8番目に大きな銀行になると明らかにした。合計総資産は約6378億ドルに達する見込み。

またキャピタル・ワンは米国屈指の決済処理ネットワークを保有し、ビザやマスターカードと競合する。

ディスカバーのマイケル・シェパード暫定最高経営責任者(CEO)兼社長は、統合によって決済ネットワークの競争が高まり、顧客にはより幅広い商品を提供できるとともに、技術革新やセキュリティーに配分できる自社資源が増え、地域社会に貢献すると強調した。

しかし消費者団体からは、逆に競争が低下して消費者の選択肢が狭まり、手数料などの負担が増大すると批判している。

ロイター
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