Gayatri Suroyo Stefanno Sulaiman

[ジャカルタ 19日 ロイター] - インドネシア中央銀行は19日、市場予想通りに政策金利を据え置き、金融緩和サイクルを一時停止した。通貨ルピアの安定に注力すると強調。ただ、追加緩和は時間の問題としている。

主要政策金利の7日物リバースレポ金利は5.75%のままで、ロイターが調査したエコノミスト35人中26人の予想通り。残りの9人は利下げを見込んでいた。

翌日物預金ファシリティー金利と貸出ファシリティー金利もそれぞれ5.00%と6.50%で変わらず。

中銀は1月、市場予想に反して政策金利を引き下げた。

ペリー・ワルジヨ中銀総裁は記者会見で、インフレ率が低水準となっているほか、国内景気を押し上げる必要があることを認め、「われわれはなお一段の利下げ余地があると見ている。タイミングに関しては世界の動向を考慮しなければならない」と語った。

米国の通商政策や米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和路線などに関する不確実性が金利をいったん据え置く上で主に考慮した点だとした。

ルピアは今月、対ドルで昨年6月以来の安値まで下落。中銀はルピアを支えるために介入をほぼ毎日実施しているという。

ワルジヨ氏は一方で、ルピアは他通貨や主要貿易相手国の通貨に対して総じて安定していると指摘した。

DBSのエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「われわれは今回の金利据え置きについて、世界的な不確実性とルピアのアンダーパフォーマンスに伴う一時的な緩和停止と見なしており、借入コストは今年前半にさらに低下する可能性が高い」と述べた。

キャピタル・エコノミクスは、1月の会合時よりも中銀が「少しタカ派的になった」ようだと指摘しつつ、依然として今年150ベーシスポイントの利下げを予想。アジア担当シニアエコノミストのガレス・レザー氏は顧客向けノートで「重要なのはワルジヨ総裁が通貨の安定を対ドルだけでなく、その他通貨に対する安定と定義したことだ」と記した。

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