ニュース速報
ビジネス

米タッパーウェア、資産売却入札中止 債権団が事業取得へ

2024年10月23日(水)13時24分

10月22日、経営破綻したプラスチック製保存容器の米タッパーウェアブランズは資産売却に向けた公開入札を断念し、ヘッジファンドなどで構成する債権団に事業を売却することに同意した。写真は同社商品。ニューヨークで9月撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)

Dietrich Knauth

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 経営破綻したプラスチック製保存容器の米タッパーウェアブランズは22日、資産売却に向けた公開入札を断念し、ヘッジファンドなどで構成する債権団に事業を売却することに同意した。

タッパーウェアは事業売却に伴い、現金2350万ドルを受け取るほか、6300万ドル以上の債務減免を受ける。破産裁判所の審理で明らかにした。

同社は先月、販売不振を受けて連邦破産法第11条の適用を申請。負債は8億1800万ドルで、30日以内に身売り先を探す計画だった。

ただ、ヘッジファンドのオールデン・グローバル・キャピタル、ストーンヒル・インスティチューショナル・パートナーズや、バンク・オブ・アメリカのトレーディングデスクで構成する債権団が、身売りに反対し、同社の資産を取得する権利があると主張していた。

今回の合意により、債権団は「タッパーウェア」のブランド名と主要市場の事業を取得する。

タッパーウェアは、まず米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、中国、韓国、インド、マレーシア事業に注力し、その後、欧州と他のアジア諸国で事業を展開する意向を示した。

多額の負債を抱える他の市場では事業を段階的に縮小する。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

高市首相「首脳外交の基礎固めになった」、外交日程終

ワールド

アングル:米政界の私的チャット流出、トランプ氏の言

ワールド

再送-カナダはヘビー級国家、オンタリオ州首相 ブル

ワールド

北朝鮮、非核化は「夢物語」と反発 中韓首脳会談控え
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 7
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 8
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 9
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 10
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中