ブラックロック運用資産11.5兆ドルで過去最高、ETFに資金流入
世界最大の資産運用会社ブラックロックの運用資産は3四半期連続で過去最高を更新した。ニューヨーク市内で2021年撮影。(2024年 ロイター/Carlo Allegri/File Photo)
[11日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックの運用資産は3四半期連続で過去最高を更新した。株式市場が大きく上昇し、同社のETF(上場投資信託)への資金流入が急増した。
第3・四半期(7─9月)の運用資産残高は11兆4800億ドル。前年同期の9兆1000億ドル、第2・四半期の10兆6500億ドルを上回った。
長期資金がネットで1600億ドル流入。総流入額(ネット)は四半期として最高の2211億8000万ドル。
資金の主な流入先はETFで974億1000万ドル。債券商品にも627億4000万ドル流入した。
ここ数年、金融引き締め局面で現金のような安全資産の魅力が高まり、資産運用会社への資金流入は鈍化していた。ついに米連邦準備理事会(FRB)が利下げに踏み切り、積み上がっていた待機資金が動きだした。
第3・四半期の純利益は16億3000万ドル(1株当たり10.90ドル)。前年同期の16億ドル(1株当たり10.66ドル)を上回った。