台湾株式市場、3.4%高で終了 TSMCは8%高
8月6日、台湾株式市場は反発。前日は過去最大の下げを記録していたが、この日は半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が8%値上がりした。台湾証券取引所で同日撮影(2024年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
[台北 6日 ロイター] - 6日の台湾株式市場は反発。前日は過去最大の下げを記録していたが、この日は半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が8%値上がりした。
ただハイテク企業や米国経済の見通しに対する懸念は根強く、投資家は慎重姿勢を崩していない。
主要株価指数の加権指数は3.4%高で終了。一時2万0640.44まで上昇した。前日は米景気後退に対する懸念や投資家のリスク回避姿勢の高まりで世界的に株安が進んだことを受けて、過去最大となる8.4%の下げを記録していた。
キャセイ・セキュリティーズ・インベストメント・トラストのジェフ・チャン会長は「投資家は主に米国経済と急激な円高を懸念している。昨日の急落は不可避だった」とし「加権指数はテクニカル的に強固な支持線まで下落したとみられるが、しばらく値固めが続くだろう」と述べた。
同氏は「人工知能(AI)業界のファンダメンタルズは1カ月前と何も変わっていない。AI関連株は今も、また今後値を下げた局面でも買いの好機だといえる」と述べた。
他の主要ハイテク株も上昇。メディアテックは8.5%高、クアンタは3.1%高。
台湾の卓栄泰・行政院長(首相)は6日、記者団に対し、台湾経済のファンダメンタルズは「非常に堅固」であり、当局が市場の状況を注視していくと述べた。