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独鉱工業生産、3月は予想ほど落ち込まず 建設が好調

2024年05月08日(水)17時14分

ドイツ連邦統計庁が8日発表した3月の鉱工業生産指数は前月比0.4%低下した。写真はデュイスブルクの工場で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay)

Maria Martinez

[8日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が8日発表した3月の鉱工業生産指数は前月比0.4%低下した。建設部門が好調で市場予想より小幅な低下にとどまった。

ロイターがまとめたアナリスト予想は0.6%低下だった。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏は「2カ月間拡大していた鉱工業生産が再び縮小したことはドイツ経済が依然として苦戦していることを示している」と指摘。年内の鉱工業生産はなお増加するものの、過去の水準からすれば低水準にとどまると見込む。

1─3月の3カ月では、2023年12月─24年2月比1.0%上昇した。

2月は2.1%上昇から1.7%上昇に下方改定された。

INGのマクロ担当グローバル責任者、カルステン・ブルゼスキ氏は「循環的下降局面は終わりを告げ、楽観的な見方が戻ってきた。しかし、実質的な回復への道のりは、特に産業界においてはまだ長い」と語った。

3月は、エネルギーと建設を除いた製造業の生産が前月比0.4%減少。エネルギーは4.2%減少したが建設は1.0%伸びた。

IFO経済研究所が8日公表した調査によると、受注不足を指摘した製造業の割合は39.5%で1月の36.9%から上昇した。

IFOの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は、受注不足が独経済回復の障害になっていると指摘した。

受注低迷を受け、コメルツ銀行シニアエコノミストのラルフ・ソルビン氏は、今後数カ月の生産は減少すると予想。ただ、下半期には回復が見込まれるとした。

ロイター
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