米中古住宅販売、10月は4.1%減の379万戸 13年超ぶりの低水準
全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した10月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010年8月以来13年超ぶりの低水準に落ち込んだ。2022年7月撮影(2023年 ロイター/Sarah Silbiger/File Photo)
[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した10月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010年8月以来13年超ぶりの低水準に落ち込んだ。ロイターがまとめた市場予想は390万戸だった。
住宅ローン金利が過去20年間で最高水準に達しているほか、住宅不足が重しとなった。
地域別では、北東部、西部、人口密度の高い南部で減少。中西部は横ばいだった。
全体の販売戸数の前年同月比は14.6%減だった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅購入希望者にとっては、住宅在庫の持続的な不足と過去一世代で最も高い住宅ローン金利のために今月も困難な月となった」と述べた。
10月に市場に出ていた中古住宅は115万戸で前年同月比5.7%減少した。10月のペースに基づく在庫の消化期間は3.6カ月と前年同月の3.3カ月から延びた。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
販売価格の中央値は前年同月比3.4%上昇の39万1800ドルで、10月としては過去最高だった。
10月に住宅が市場に出ていた期間は23日間で、前年同月の21日間を上回った。販売された住宅の66%は、1カ月未満で買い手が決まった。
初回購入者の割合は前年同月と同じく28%だった。現金のみによる販売の割合は29%となり、前年同月の26%から上昇した。投げ売り物件などは2%で、前年同月からほぼ変わらずだった。