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日経平均は5日続落、米金利高を警戒し700円安 5カ月ぶり安値

10月4日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比711円06銭安の3万0526円88銭と5日続落して取引を終えた。写真は東京証券取引所で2020年10月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比711円06銭安の3万0526円88銭と5日続落して取引を終えた。米金利高止まりへの警戒感が根強く、3日の米国株式市場で主要3指数が急落した流れを引き継いだ。日経平均は6月1日以来、約4カ月ぶりに心理的節目の3万1000円を割り込んだ。終値では約5カ月ぶり安値となった。 米長期金利が一時2007年以来16年ぶりの高水準をつける中、金利の高止まりを警戒する売りが優勢となった。後場には日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑も入ったが、軟調な推移は変わらず、日経平均は一時750円安の3万0487円67銭に下落した。プライム市場の9割超の銘柄が下落し、ほぼ全面安となった。日経平均は5営業日で1800円超下落した。 9月は高配当株が人気化し、バリュー株が堅調だったが、配当権利落ちを経た後の反動売りが継続したとみられる。TOPIXグロース指数の1.5%安に対し、同バリュー指数は3.3%安だった。ドル/円の円安基調が本来は買い材料となる輸送用機器は売りが目立った。政府・日銀による為替介入への警戒感がくすぶったほか、米金利上昇に伴う消費者の購入手控えや、世界景気低迷による販売伸び悩みなども警戒された。 時間外取引の米株先物やアジア株は総じて軟調で、投資家心理の重しになった。市場では「下値では打診的な買いもあるようだが、入りにくさがある。米金利の上昇が一服するまで、不安定な値動きは続きそうだ」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との見方が聞かれた。 TOPIXは2.49%安の2218.89ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.49%安の1141.87ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4588億7300万円と膨らんだ。東証33業種では、全業種が値下がりした。値下がり率上位は輸送用機器や鉄鋼、銀行などだった。新興株式市場は、マザーズ総合が2.89%安の677.80ポイントと、3日続落した。 トヨタ自動車やファーストリテイリングは軟調。アドバンテストはさえない。一方、資生堂やエムスリー、ヤマハは年初来安値を更新後、プラスに転じた。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが132銘柄(7%)、値下がりは1690銘柄(92%)、変わらずは13銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 30526.88 -711.06 30765.03 30,487.67─3
0,830.85
TOPIX 2218.89 -56.58 2244.41 2,217.06─2,
248.49
プライム市場指数 1141.87 -29.14 1155.47 1,141.14─1,
156.82
スタンダード市場指数 1091.30 -22.57 1100.58 1,090.51─1,
103.33
グロース市場指数 872.19 -25.10 882.68 872.19─888.
64
マザース総合 677.80 -20.17 686.51 677.80─691.
03
東証出来高(万株) 202967 東証売買代金(億円 44588.73
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