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世界のヘッジファンド、9月に銀行株積み増し=モルガンS

モルガン・スタンレーは顧客向けノートで、9月が終わりに近づくにつれ、世界のヘッジファンドが銀行や保険会社、資本市場に対して強気のポジションを積極的に積み増したと発表した。2017年4月撮影(2023年 ロイター/Shannon Stapleton/File Photo)
Nell Mackenzie
[ロンドン 3日 ロイター] - モルガン・スタンレーは顧客向けノートで、9月が終わりに近づくにつれ、世界のヘッジファンドが銀行や保険会社、資本市場に対して強気のポジションを積極的に積み増したと発表した。金利上昇による金融セクターへの追い風を受けたという。
モルガン・スタンレーによると、ヘッジファンドは8月から欧州の銀行、保険会社、資本市場に関連する企業のロングポジションを増やし始め、9月21日には12カ月ぶりの高水準に達したという。
モルガン・スタンレーのプライム・ブローカーが10月2日に発表した別のノートによると、北米の金融株に関するヘッジファンドのポジションは9月最終週の週初は低調だったが、週末にかけて積み上がったという。これには工業株やエネルギー株も当てはまるとした。
もっとも欧米のヘッジファンドによる欧州株に対するポジションはロング、ショートともに比較的低水準で、米国を拠点とするヘッジファンドの欧州株保有は過去最低水準にあるほか、欧州のヘッジファンドの欧州株保有は2010年以来の低水準に近いという。