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IATA、航空機メーカーに生産加速と納入遅延解消を改めて要請
国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は4日、世界の航空機メーカー各社に対し、航空機と部品の生産を加速するよう改めて要請した。写真は、エンブラジル航空機の組立ライン。2022年5月30日に撮影。(2023年 ロイター/Carla Carniel)
[イスタンブール 4日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は4日、世界の航空機メーカー各社に対し、航空機と部品の生産を加速するよう改めて要請した。また、航空需要が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの完全回復に近づく中、生産遅延は航空会社の輸送能力を縮小させることになると警告した。トルコのイスタンブールで開催されたIATAの年次総会での発言。
ウォルシュ氏はロイターに対し、この話題は同氏がこれまで面会したすべての航空各社の最高経営責任者(CEO)が取り上げたと発言。その上で航空会社は「マクロ経済環境を懸念しているのではない。既存航空機の予備部品入手と新しい航空機の納入を心配し、明らかに輸送能力の伸びを抑えなければならなくなっている」と述べた。
また「旺盛な需要があるのに、多くの市場で供給が追い付かないのを目にするのは苛立たしい。これは解決したい問題だ」と強調した。
欧州航空機大手エアバスと米ボーイングはこれまで納入遅れはサプライチェーン(供給網)混乱が理由だとしている。またエンジン修理工場網の目詰まり問題でも航空各社は多数の航空機の運航停止を余儀なくされている。