ニュース速報

ビジネス

再送-東証、市場再編の「経過措置」は3年 有識者会議で提案

2023年01月25日(水)22時04分

東証は25日、市場再編を検証する有識者会議で、上場基準を満たさない企業が希望する市場にとどまることのできる「経過措置」について、2022年4月の新市場区分移行日から3年間とする案を示した。資料写真、2020年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

(第3段落の表現を明確にしました)

[東京 25日 ロイター] - 東証は25日、市場再編を検証する有識者会議で、上場基準を満たさない企業が希望する市場にとどまることのできる「経過措置」について、2022年4月の新市場区分移行日から3年間とする案を示した。これまで、経過措置の期間は「当分の間」とし、明確に示していなかった。

同案によれば、25年3月以降に到来する基準日から、本来の上場維持基準を適用する。基準に抵触する場合、1年以内の「改善期間」中に改善しなければ、原則として6カ月間、監理・整理銘柄に指定した上で上場廃止となる。以前の東証一部に属していたプライム市場の上場企業については、審査なくスタンダード市場を選択する機会を改めて設けるなどとしている。

26年3月以降で最初に到来する基準日を超える期限の計画を示している企業については、計画期限での適合状況を確認するまで、監理銘柄の指定を継続する。経過措置適用会社のうち2割程度がこれに該当するとみられる。経過措置を適用する会社の数は、昨年末時点でプライム市場269社、スタンダード200社、グロース41社の計510社。

東証の市場再編を巡っては、プライム市場の上場基準を満たさない企業も経過措置を利用してプライム市場に残留するケースがあり、東証1部企業の約8割がプライムに移行した。市場では、TOPIXとの違いがわかりにくいなどの指摘が出ていた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

タイ自動車生産、3月は前年比-23% ピックアップ

ビジネス

米500社、第1四半期増益率見通し上向く 好決算相

ビジネス

トヨタ、タイでEV試験運用 ピックアップトラック乗

ビジネス

独失業者数、今年は過去10年で最多に 景気低迷で=
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中