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米CB消費者信頼感、11月100.2に低下 期待インフレ上昇
コンファレンス・ボード(CB)が29日発表した11月の米消費者信頼感指数は100.2と、10月の102.2から低下した。市場予想は100.0だった。(2022年 ロイター/Mark Makela)
[ワシントン 29日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が29日発表した11月の米消費者信頼感指数は100.2と、10月の102.2から低下し7月以来4カ月ぶりの低水準となった。市場予想は100.0だった。
ただ、消費者信頼感指数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下での低水準をなお上回っている。
信頼感の低下は、55歳以上の年齢層と年収5万ドル未満の世帯に集中した。ペンシルベニア州、オハイオ州、ミシガン州での低下が目立った一方、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州、イリノイ州で上昇した。
向こう1年間の期待インフレ率は7.2%と、前月の6.9%から4カ月ぶりの高水準に上昇した。
CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「ガソリンと食品の双方の価格を主因にインフレ期待が7月以来の高水準に上昇した。インフレと金利上昇が組み合わさり、2023年初まで信頼感と経済成長に課題を与え続ける」とした。
雇用情勢について、職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差は32.8と10月の31.8から上昇した。これは米雇用統計の失業率との関連性が高いとされている。
昨年11月の44.7から低下しているものの、過去の水準から見ればなお高水準を維持している。
ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「今回の家計調査によると、インフレに下押し圧力をかけるために労働力の供給に対して求人件数を減らそうと試みた米連邦準備理事会(FRB)の戦略は11月を見る限り何ら進展していないようだ」と述べた。
また、今回の調査では今後6カ月以内に大きな買い物をすることに関心を持つ消費者が減少。今後6カ月以内に住宅の購入を予定する消費者も減少した。