ニュース速報

ビジネス

ECB支援策、利回り差不当なら無制限に=ベルギー中銀総裁

2022年06月28日(火)20時35分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は借入コストの不当な上昇に直面しているユーロ圏の国々に対して、ECBは負担の大きい条件を課さずに無制限の支援を行うべきとの考えを示した。ECB本部で2015年撮影。(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[シントラ(ポルトガル) 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は借入コストの不当な上昇に直面しているユーロ圏の国々に対して、ECBは負担の大きい条件を課さずに無制限の支援を行うべきとの考えを示した。ただこの措置の対象とするかどうかの決定は慎重に行うべきとした。

ウンシュ氏はインタビューで「(ECBの支援に)制限はないほうがいいだろう。法的な制限はあるだろうが、考え方としては(国債の利回り差が)明らかに不当なものであれば、制限はなくすべきだ」と述べた。

利回り格差是正措置の運用において、ECBの手を縛るような自動トリガー条項の導入は避けるべきと主張した。

代わりにECBは各国の財政政策の信頼性を定性的に評価し、債務を持続可能な軌道に乗せるための努力に応じて支援を行う必要があると述べた。

「行動すべき時に行動できないような条件を課したくない。(利回り)格差は財政政策の信頼性に関わるのため、利回り差に基づく自動的なトリガー条項はない方がいい」と語った。

スキームの継続は、その国の財政政策の信頼性に基づいて判断すべきであり、支援を恒久的なものと見なすべきではないとした。ECBは柔軟性を保つため、制度導入の前に全ての詳細を発表すべきではないとも述べた。

<200ベーシスポイント(bp)の利上げ幅>

ウンシュ氏は7月と9月の利上げを支持し、その後、早期に追加利上げを行うべきとの見解を示した。

「200bp(の利上げ)は、私にとっては当然だ。比較的早く実施する必要がある。そうした動きは来年3月までに織り込まれている」と語った。

マイナス0.50%の預金金利を7月に25bp引き上げ、9月にはさらに50bp引き上げるべきと述べた。

リセッション(景気後退)を巡る懸念が浮上し始めているが、景気後退が深く長く続くとの見方は否定。「利上げしてもまだ金利はマイナスであり、景気が悪くなるとは思えない。長期にわたる深刻な不況をもたらすような大きな経済の不均衡はない」と言明した。

高インフレが定着した場合は、目標に戻すのに非常に大きなコストがかかるとし、「われわれの責務は物価の安定だ。物価が制御不能になるリスクがあるならば、そのシナリオを重視する必要がある」との認識を示した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

ロシアが原発周辺からロケット弾攻撃、13人死亡=ウ

ビジネス

マスク氏、ツイッター社員への聴取模索 偽アカウント

ワールド

訂正(10日配信記事)-旧統一教会会長「至極残念」

ワールド

米、対中関税巡る対応見直し 台湾情勢受け=関係筋

MAGAZINE

特集:世界が称賛する日本の暮らし

2022年8月 9日/2022年8月16日号(8/ 2発売)

治安、医療、食文化、教育、住環境......。日本人が気付かない日本の魅力

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    史上最低レベルの視聴率で視聴者が反省会まで 朝ドラ「ちむどんどん」、沖縄県民が挙げた問題点とは

  • 2

    【映像】ガータースネークから幼蛇が出てくる瞬間

  • 3

    台湾有事を一変させうる兵器「中国版HIMARS」とは何か

  • 4

    「これほど抗うつ効果が高いものは思いつかない」 世…

  • 5

    【映像】多指症の猫、25本の指で毛布をこねこね

  • 6

    【動画】プーチン「影武者」説を主張する画像と動画

  • 7

    ビルマニシキヘビの死体を担いで泳ぐワニが撮影される

  • 8

    他の動物のミルクを飲むヒトの特殊性と、大人が牛乳…

  • 9

    中国でミャンマー大使が急死 過去1年で中国駐在大使…

  • 10

    【動画】6つの刃でアルカイダ最高指導者の身体を切り…

  • 1

    【映像】ビルマニシキヘビの死体を運ぶアメリカアリゲーター

  • 2

    史上最低レベルの視聴率で視聴者が反省会まで 朝ドラ「ちむどんどん」、沖縄県民が挙げた問題点とは

  • 3

    ビルマニシキヘビの死体を担いで泳ぐワニが撮影される

  • 4

    【映像】接客態度に激怒、女性客が店員の顔にホット…

  • 5

    「これほど抗うつ効果が高いものは思いつかない」 世…

  • 6

    中国ロケット長征5号Bの残骸、フィリピン当局が回収 …

  • 7

    お釣りの渡し方に激怒、女性客が店員にコーヒーを投…

  • 8

    【動画】6つの刃でアルカイダ最高指導者の身体を切り…

  • 9

    【映像】ガータースネークから幼蛇が出てくる瞬間

  • 10

    【動画】プーチン「影武者」説を主張する画像と動画

  • 1

    【映像】ビルマニシキヘビの死体を運ぶアメリカアリゲーター

  • 2

    【動画】黒人の子供に差別的な扱いをしたとして炎上したセサミプレイスでの動画

  • 3

    【空撮映像】シュモクザメが他のサメに襲い掛かる瞬間

  • 4

    「彼らは任務中の兵士だ」 近衛兵から大声で叱られた…

  • 5

    【映像】接客態度に激怒、女性客が店員の顔にホット…

  • 6

    【映像】視聴者までハラハラさせる危機感皆無のおば…

  • 7

    【動画】近衛兵の馬の手綱に触れ、大声で注意されて…

  • 8

    史上最低レベルの視聴率で視聴者が反省会まで 朝ド…

  • 9

    ビルマニシキヘビの死体を担いで泳ぐワニが撮影される

  • 10

    【動画】珍しく待ちぼうけを食わされるプーチン

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集
日本再発見 シーズン2
World Voice
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
ニューズウィーク日本版ウェブエディター募集

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中