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香港証券先物委、アルケゴス破綻後にデリバティブの監視強化

6月28日、香港証券先物委員会のリョン副最高責任者は、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻以降、デリバティブ市場の監視を強化していると述べた。写真はニューヨークで2021年3月撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)
[香港 28日 ロイター] - 香港証券先物委員会(SFC)のジュリア・リョン副最高責任者は28日、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻以降、デリバティブ市場の監視を強化していると述べた。
「アルケゴスの破綻を受けて、店頭市場で集中しているポジションを検出するために利用していた監視ツールを見直した」と発言。店頭デリバティブ市場のプライムブローカーが「厳しい課題」に直面していることは「昨年のアルケゴスの例で明らかだ」と述べた。
香港の店頭デリバティブ取引について、市場慣行を評価するためテーマ別レビューを進めているとし、企業のリスク管理、アセスメント、エスカレーションの慣行が調査対象になると述べた。
店頭デリバティブ市場は不透明で、国際的な慣行や規制が統一されておらず、規制面の課題が複雑になっているとも指摘。監視の穴を埋めるには「リスクガバナンス構造」を統合する必要があるとの認識を示した。
SFCは近く香港でブロック取引のレビューも開始する予定。取引を行う際の基準を導入する可能性がある。市場参加者がブロック取引発表前に潜在的投資家にどのように情報を伝えているかを調査するという。