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台湾TSMC、第1四半期は45%増益 第2四半期は最大37%増収へ
4月14日、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した第1・四半期決算は、純利益が2027億台湾ドルと、45%の増益となった。写真は台湾の新竹市で昨年1月撮影(2022年 ロイター/Ann Wang )
[台北 14日 ロイター] - 半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が14日発表した第1・四半期決算は、純利益が2027億台湾ドルと、45%の増益となった。
新型コロナウイルス流行に伴う機器の需要拡大が背景。
前年同期の純利益は1397億台湾ドルだった。リフィニティブがまとめた市場予想は1846億7000万台湾ドル。
売上高は36%増の175億7000万米ドル。同社の予想レンジは166億─172億ドルだった。
同社は第2・四半期の売上高が最大37%増加するとの見通しを表明。今年の生産能力は引き続き非常にタイトになるとの見方を改めて示した。
第2・四半期の売上高予測は176億─182億ドル。前年同期は132億9000万ドルだった。
オンラインで会見した魏哲家(C・C・ウェイ)最高経営責任者(CEO)は、半導体需要が長期にわたって続くと予想。半導体不足を緩和するため、顧客と協力していると述べた。
第1・四半期決算については、スマートフォン向け半導体と高性能半導体の需要が予想を上回ったと指摘。自動車向け半導体の需要も旺盛だったと述べた。
同CEOは「新型コロナウイルス流行の影響が続いており、サプライヤーが自らの供給網で大きな課題に直面している。労働力、部品、半導体が不足しており、ツールの納入期間が延びている」と指摘。
同社ではツールの納入期間の問題が今年初めから起きており、ツールのサプライヤーを支援するため、現場にスタッフを派遣するなど、問題解決に向けて努力しているという。
クアルコムなどを顧客に抱える高性能コンピューティング(HPC)部門の第1・四半期の売上高は、前期比26%増。売り上げ全体の41%を占めた。
アップルと取引のあるスマートフォン部門の売上高は1%増。季節的に売り上げが低迷する時期という。