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テスラ、電動トラックの初期生産を来年第1四半期に延期=関係者
米電気自動車(EV)大手テスラは、電動ピックアップトラック「サイバートラック」の初期生産を、今年終盤から来年第1・四半期末に延期する。写真は2021年5月、ニューヨーク市で撮影(2022年 ロイター/Jeenah Moon)
[サンフランシスコ 13日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、電動ピックアップトラック「サイバートラック」の初期生産を、今年終盤から来年第1・四半期末に延期する。事情に詳しい関係者が13日、ロイターに明かした。
この関係者の話では、テスラは競争が激化している電動ピックアップトラック市場で勝負できる製品にしようと仕様や性能の変更を進めており、それが生産遅れにつながっている。来年第1・四半期中にサイバートラックの限定生産に乗り出し、その後量産化していくという。
テスラはコメント要請に回答しなかった。
ピックアップトラックは米国で人気が高く、メーカーにとって収益性も大きい。ただEVのセダンとスポーツタイプ多目的車(SUV)を展開しているテスラは、まだ電動ピックアップトラックは導入できていない。
この分野で先行しているのはフォード・モーターとリビアン・オートモーティブだ。フォードは今月、春に米国の販売店に並ぶ予定の人気車「F-150ライトニング」について、年間生産能力を倍近くに引き上げて15万台にする方針を示している。
テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は2019年にサイバートラックを発表。当初は生産開始時期を21年終盤としていたが、先月の時点ではこれを今年終盤へと先送りしていた。マスク氏は、今月26日の決算発表後の電話会議で最新の生産スケジュールを提示するとしている。