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サンタンデール銀、第3四半期純利益が予想超え 英事業が好調

2021年10月27日(水)17時38分

スペインの大手銀行サンタンデールが27日発表した第3・四半期決算は、貸倒引当金の減少や英国事業が好調で、純利益が予想を上回る24%の増加となった。写真は10月11日、英ミルトン・キーンズで撮影(2021年 ロイター/Andrew Boyers)

[マドリード 27日 ロイター] - スペインの大手銀行サンタンデールが27日発表した第3・四半期決算は、貸倒引当金の減少や英国事業が好調で、純利益が予想を上回る24%の増加となった。

純利益は21億7400万ユーロ(25億3000万ドル)。ロイターがまとめたアナリストの予想は19億7000万ユーロだった。

アナ・ボティン会長は、見通しの改善を受け中期の利益率目標(13─15%)の達成に自信を示した。米国と英国が特に好調で、両国向けの戦略が奏功したと述べた。

特別費用も特別利益も計上せず、ネットの実質利益は横ばいだった。

有形株主資本利益率(RoTE)は9月末時点で12.56%で、6月末の12.29%から上昇。すでに年末の目標(10%前後)を上回っている。

将来の損失の指標であるリスクコストは9月末時点で90ベーシスポイント(bp)で、6月末の94bpから低下。通年のガイダンス(100bp前後)を下回っている。

コアTier1自己資本比率は11.7%から11.85%に上昇した。

総利益の21%を稼ぐ英国部門は、住宅融資が伸びたおかげで実質純利益が前年同期の3倍強、前期比13%の増加となった。

同程度のシェアを持つ米国部門も、実質純利益が前年同期の約2倍となった。前期比では引当金の積み増しなどで26%減少した。

純金利収入は84億6000万ユーロで前年比8.8%増、前期比2.6%増だった。アナリストの予想は83億3000万ユーロ。

ロイター
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