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ゴールドマン、ブレント原油先物は今夏に80ドルまで上昇と予想
ゴールドマン・サックスは、原油価格の軟化は買いの好機と指摘した上で、北海ブレント先物について、最近の急上昇は一服しているが、今年夏には1バレル=80ドルに値上がりするとの見方を示した。写真は同社のロゴ。2018年4月17日、ニューヨーク証券取引所で撮影。(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[19日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、原油価格の軟化は買いの好機と指摘した上で、北海ブレント先物について、最近の急上昇は一服しているが、今年夏には1バレル=80ドルに値上がりするとの見方を示した。
ブレント先物は今月8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まってから初めて、1バレル=70ドルを上回った。欧州の需要減退やドル高への警戒感を背景に今週は下落しており、19日は1バレル=63.47ドルで推移している。
ゴールドマンは18日付のリサーチノートで「イランの輸出は年初から日量70万バレル増加したとみられるが、原油市場は2月以降、日量250万バレルという大幅な供給不足になっていると推定される」と分析。
さらに、新型コロナワクチンの接種が進んだ地域で需要が改善することにより、世界の原油需要は今後数カ月で大幅に拡大するとし、ブレントは3月の65ドルから今年夏には80ドルに上昇すると予想した。
ゴールドマンは、米国でのワクチン接種加速と財政支出拡大が、需要見通しの上振れリスクだとした。