ニュース速報

ビジネス

仏政府が拒否、カナダのコンビニ大手によるカルフール買収提案で

2021年01月16日(土)05時10分

 1月14日、フランス政府は、カナダのコンビニ運営大手アリマンタシオン・クシュタールによる仏小売大手カルフール買収提案について、食料安全保障の観点から認めない方針を示した。写真はカルフールの看板。フランスのカルクフーで13日撮影(2021年 ロイター/Stephane Mahe)

[パリ/モントリオール 14日 ロイター] - フランス政府は14日、カナダのコンビニ運営大手アリマンタシオン・クシュタールによる仏小売大手カルフール買収提案について、食料安全保障の観点から認めない方針を示した。

フランスのルメール財務相は、ロイターネクスト会議で取材に応じ、「カルフールが外資企業に買収されることは、われわれ全てにとり大きな問題になる」と述べ、「食料安全保障は、全ての先進国にとり戦略的課題の中核部分だ」と指摘した。

その後、「食料安全保障は国家戦略に関わるため、国内の大手企業を売り渡すことはしない。これは丁重ながら明確な拒否であり、最終的な回答だ」と表明した。

クシュタールが拠点を置くカナダのケベック州のフィッツギボン経済相は14日、仏アルストムによるカナダのボンバルディアの鉄道関連事業買収を引き合いに出し、アルストムがボンバルディアの良き所有者になったように、クシュタールも良き所有者になれるということをフランス政府に伝えていると語った。

クシュタールは1株当たり20ユーロでの買収を提案。買収規模は200億ドル近くになるとみられる。

カナダのトルドー首相は、国内企業による国際的な成功をいつでも手助けする用意があるとし、今週フランスのマクロン大統領と協議したことを明らかにした。

カルフールがフランス国内の食料品店市場に占める割合は2割弱にとどまる。このため同社が戦略的に海外企業による買収を免れる対象になり得るのか疑問視する声も聞かれる。

仏共和党のオリビエ・マルレックス議員は「戦略的とされるセクターを大局的に捉えた場合、可視性を求める外国人投資家にとっては疑念が芽生える」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ氏、原油高抑制策を検討

ワールド

トランプ氏、米地上部隊のイラン派遣巡る決定には「程

ワールド

情報BOX:G7、緊急石油備蓄の放出を検討 各国の

ワールド

仏、地中海・紅海へ海軍艦艇約12隻を派遣 同盟国防
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 8
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 9
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中