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ロシア中銀、政策金利据え置き 年内の利下げ示唆
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシア中央銀行は18日、政策金利
声明で「状況がベースライン見通しに沿って展開すれば、ロシア中銀は今後の会合で追加利下げの必要性を検討する」と指摘。「直近の利下げは今年および来年のロシア経済を支援し続ける」とした。
通貨ルーブルが今月に入り、対ドルで半年ぶり、対ユーロで2016年以来の安値を付けたことを受け、政策金利が据え置かれるとの見方が広がっていた。
14日時点のインフレ率は年率3.7%近辺と目標の4%を依然下回っているが、中銀は家計と企業のインフレ期待は引き続き高いとした。
中銀の決定を受け、通貨ルーブルは対ドル
ナビウリナ総裁は決定会合後の記者会見で「インフレはここ数カ月は予想を若干上回っていた」と指摘。また「外部環境のボラティリティーは高まった」とし、「地政学リスクが高まった」との認識を示した。
ルーブル相場の下落については「個人も企業も変動相場制にすでに慣れており、相場が下落する時も上昇する時もあると承知している」と述べ、それほど重視しない姿勢を示した。
今後の政策運営について、ライファンゼン銀行のエコノミスト、スタニスラフ・ムラショフ氏は「中銀は慎重に対応しながらも、利下げの可能性を念頭に置いているように見える」と指摘。ロッコ・インベストの投資部門責任者、ドミートリー・ポレボイ氏は、中銀が示したディスインフレリスクを巡る見解に基づくと、10月もしくは12月の会合で4%への利下げが決定される可能性があると述べた。
キャピタル・エコノミクスのアナリストは、年内は金利は据え置かれると予想。来年末までに3.50%に引き下げされるとの見方を示した。
次回の金融政策決定会合は10月23日。