ニュース速報

ビジネス

S&P・ナスダック下落、FRB低金利維持でもIT株に売り

2020年09月17日(木)06時26分

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合<.IXIC>が下落して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で5月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[16日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が下落して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された声明を受け、米連邦準備理事会(FRB)が長期にわたり金利をゼロ付近に維持するとの見方が強まったものの、IT(情報技術)株への売りに押された。

FOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを決定し、インフレ率が「当面、(2%目標を)緩やかに超える」軌道にあると判断するまで、低金利を維持する方針を表明。新たな金利見通しでは、大半の当局者が少なくとも2023年末まで政策金利が据え置かれると予想した。

FOMC声明発表後、主要株価指数は一時上げ幅を拡大し、ダウ工業株30種<.DJI>は1%超上昇する場面もあったが、引けにかけてIT株を中心に売られた。

プルデンシャル・フィナンシャルのチーフストラテジスト、クインシー・クロスビー氏はFOMC声明とパウエルFRB議長の会見について、市場の予想よりハト派的で、「緩和姿勢を維持する意向を市場に知らせる」ものだったと指摘。終盤の下げについては、ITセクターで利食い売りが出たとの見方を示した。

個別銘柄ではフェデックスが5.8%高。四半期決算で利益が予想を上回ったことを好感した。

スポティファイ・テクノロジーは1.3%安。アップルが前日、動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスを合わせた「Apple One(アップルワン)」を発表したことが重しとなった。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.68対1の比率で上回った。ナスダックも1.46対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は98億株。過去20営業日の平均は94億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28032.3 +36.78 +0.13 28031. 28364. 28021. <.DJI>

8 69 77 67

前営業日終値 27995.6

0

ナスダック総合 11050.4 -139.86 -1.25 11222. 11245. 11046. <.IXIC>

7 08 42 43

前営業日終値 11190.3

2

S&P総合500種 3385.49 -15.71 -0.46 3411.2 3428.9 3384.4 <.SPX>

3 2 5

前営業日終値 3401.20

ダウ輸送株20種 11555.1 +78.18 +0.68 <.DJT>

4

ダウ公共株15種 814.51 -4.17 -0.51 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2195.54 -23.65 -1.07 <.SOX>

VIX指数 26.12 +0.53 +2.07 <.VIX>

S&P一般消費財 1205.26 -12.38 -1.02 <.SPLRCD

>

S&P素材 416.01 +0.29 +0.07 <.SPLRCM

>

S&P工業 669.49 +6.54 +0.99 <.SPLRCI

>

S&P主要消費財 661.08 -3.39 -0.51 <.SPLRCS

>

S&P金融 413.56 +4.52 +1.10 <.SPSY>

S&P不動産 229.49 +1.23 +0.54 <.SPLRCR

>

S&Pエネルギー 253.06 +9.84 +4.04 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1231.71 -2.77 -0.22 <.SPXHC>

S&P通信サービス 198.99 -2.43 -1.20 <.SPLRCL

>

S&P情報技術 2013.40 -31.88 -1.56 <.SPLRCT

>

S&P公益事業 302.84 -0.65 -0.22 <.SPLRCU

>

NYSE出来高 10.85億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23360 + 60 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23300 0 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中