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IMF、リスク資産の再暴落警告 市場の楽観と実態に「ずれ」

2020年06月26日(金)00時15分

国際通貨基金(IMF)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大が一段と広範囲に及び、ロックダウン(都市封鎖)措置が再導入されたり、通商面での緊張が再び高まったりすれば、株式などのリスク資産が新たな暴落に見舞われる可能性があると警告した。インドネシア・バリ島で2018年10月撮影(2019年 ロイター/Johannes Christo)

[25日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大が一段と広範囲に及び、ロックダウン(都市封鎖)措置が再導入されたり、通商面での緊張が再び高まったりすれば、株式などのリスク資産が新たな暴落に見舞われる可能性があると警告した。

国際金融安定報告書の改訂版で「金融市場の楽観論と世界経済の動向との間にずれが生じている」と指摘。このずれは「リスク資産が再び調整するリスクを高めている」とし、大半の株式市場や社債市場の価値が「過大評価されている」ようだとした。

調整のきっかけとして、現在想定されている以上の景気後退の長期化および深刻化、新型コロナの感染第2波、封じ込め措置の再開、通商面での緊張再燃などを挙げたほか、経済格差の拡大に伴う世界的な社会不安の広がりも投資家心理を損なう可能性があると言及。「これまでも経済的圧力が大きな弱気相場下で反騰したことはあるが、その後はよく下落していた」とした。

また対国内総生産(GDP)比で歴史的な高水準にある企業債務や増加する家計債務に関するリスクも指摘。「高水準の債務を抱える多くの経済圏が急激な景気減速に直面することが想定される」とした。

ロイター
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