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アジア株式市場サマリー(27日)

2020年05月27日(水)20時15分

[27日 ロイター] -

中国株式市場は下落して引けた。米中間の緊張の高まりや新型コロナウイルスによる経済的ダメージへの懸念がリスク志向を減退させた。

ソシエテ・ジェネラルのアジア株戦略部門責任者、フランク・ベンジムラ氏は、失業対策として中国当局による一段の財政・金融政策が見込まれ、インフラなどのセクターに恩恵がありそうだと指摘した。

深セン総合指数<.SZSC>は0.85%安。創業板(チャイネクスト)総合指数<.CNT>は1.964%安。

香港株式市場も下落。中国が制定を目指す「香港国家安全法」への抗議デモが行われたことや、米中関係の悪化を嫌気した。

香港中心部で27日行われたデモでは、警察が催涙弾を使って強制排除に乗り出し、約240人を逮捕した。[nL4N2D91Y5]

ソウル株式市場は小動き。中国の国家安全法をめぐって緊張が高まる香港情勢が、世界各国の封鎖措置緩和をめぐる楽観的見方に影を投げかけた。

米中関係がさらに悪化した場合、新型コロナウイルス感染拡大で既にひどく圧迫されている世界の経済活動にとって一段の足かせになる恐れがある。

韓国の金融市場では、28日に開かれる韓国銀行(中央銀行)の金融通貨委員会も注視されている。政策金利は0.50%に引き下げられ、史上最低を更新すると見込まれている。

海外勢は2173億ウォン相当の売り越し。

シドニー株式市場は反落。中国の国家安全法をめぐって緊張が高まる香港情勢が注視され、世界の景気回復期待に水を差した。銀行株は大幅上昇。

S&P/ASX200指数は安寄りしたあと、一時1%高まで上昇した。ただ、取引終了15分前に値を消した。

金融株指数は5.3%高と、3月以来の高値水準。予想より速い景気回復によって業界が恩恵を受けるとしたUBSの見通しが好感された。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は8.2%高、ウエストパック銀行は7.7%高。ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は、増資規模を7億5000万豪ドル引き上げる方針が好感され7.5%高となった。

「後払いサービス」を展開しているアフターペイは8.1%安。投資家の利食い売りで6日ぶりに反落し、下落率が3月23日以来の大きさとなった。

ロイター
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