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20年イタリア成長見通し、新型ウイルスで下方修正も=経済・財務相
2月19日、イタリアのグアルティエーリ経済財務相(写真)は、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大による影響が大きくなれば、2020年のイタリアの成長見通しが下方修正される可能性があると述べた。ローマで2019年9月撮影(2020年 ロイター/Ciro de Luca)
[ローマ 19日 ロイター] - イタリアのグアルティエーリ経済財務相は19日、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大による影響が大きくなれば、2020年のイタリアの成長見通しが下方修正される可能性があると述べた。
ラジオ・キャピタルとのインタビューで「新型肺炎の影響が大きくなり、昨年第4・四半期のマイナス成長の影響が予想よりも長引いた場合、(20年の成長率見通しの)0.6%が下方修正される可能性がある」との見解を示した。
イタリア中央銀行のビスコ総裁は今月、新型肺炎が一時的にマイナスの影響を及ぼす可能性があると指摘。また、一段と大きな影響についても排除しないと述べた。
イタリアの経済規模はユーロ圏で3位。昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は0.3%減と、予想外のマイナス成長となった。
イタリア議会予算局(UPB)は先週、20年のGDPは0.2%増にとどまると予想。前回予想の0.5%と、昨年9月の正式な政府目標の0.6%をいずれも大幅に下回る水準となった。