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日経平均は続伸、前週末の米国株高を好感 上値は重い
12月9日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日107円19銭高の2万3461円59銭となり、続伸した。写真は東京証券取引所で2015年7月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 9日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日107円19銭高の2万3461円59銭となり、続伸した。前週末の米国株高を好感し、寄り付きで高値を付けた後は利益確定売りが強まり、上げ幅を縮小した。その後は為替相場に連動しながらプラス圏でもみあった。
前週末の米国株式市場は続伸。米労働省が6日発表した11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から26万6000人増と予想の18万人を超えて増加。失業率は3.5%と、前月の3.6%から低下した。製造業部門の低迷が続く中でも米経済が緩やかな成長を続けていることが示された。
市場からは「米国が対中追加関税の発動を予定する12月15日が今週末に迫る中、手控えムードが出やすかったものの、きょうの相場は米国の堅調な雇用統計が支えとなった。世界的にも株高で、景気敏感セクターもしっかりとした流れなので、15日以降は強い相場になるのではないか」(国内証券)との声が出ていた。
TOPIXは0.41%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は8422億5400万円と細った。東証33業種は、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼が値上がりし、精密機器、医薬品、水産・農林業の値下がりが目立った。
個別では鳥貴族<3193.T>が大幅反発し東証一部の値上がり率トップ。6日に2019年8─10月期の当期利益(非連結)が前年同期比5.4倍の3億1800万円だったと発表し、好感されている。
東証1部の騰落数は、値上がりが1368銘柄に対し、値下がりが689銘柄、変わらずが98銘柄だった。