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中国籍の元研究員、フィリップス66の企業秘密盗んだと認める
[ワシントン 12日 ロイター] - 36歳の中国籍の男性が、次世代のバッテリー技術の研究・開発に携わる研究員として働いていた米独立系製油会社フィリップス66
司法省の声明によると、Hongjin Tan氏は同社独自のプロセスを用いたバッテリー技術の開発を担当しており、これに関する情報を盗んだとされる。この技術には10億ドル以上の価値があるという。
Tan氏は2017年5月から2018年12月までフィリップス66の研究員としてオクラホマ州バートルズビルで働いていた。
同社は昨年12月、「当社のバートルズビルにある拠点で働いていた元職員」に関する米連邦捜査局(FBI)の捜査に協力していると明らかにしていたが、12日にはこれ以上のコメントを控えた。
FBIの宣誓供述書によると、フィリップス66は2018年12月にFBIに企業秘密が盗まれたことを通報。ほぼ同時期に、Tan氏は元同僚に対し、中国に帰国する予定だと話していた。Tan氏は出国する前に逮捕された。
ジョン・デマーズ司法次官補は「Tan氏が有罪を認めたことで、中国が米国の知的財産を盗んでいる構図がさらに明らかになった」と述べた。
司法取引による供述の中でTan氏は、上司の許可を得ることなく意図的に研究・開発に関する資料をコピー、ダウンロードしたことを認めた。
判決は2020年2月12日に言い渡される。司法省は2年以下の禁固刑およびフィリップス66に15万ドルの賠償金を支払うことが妥当との見解を示している。
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