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11月ユーロ圏投資家センチメント指数、2年ぶり低水準

2018年11月05日(月)19時02分

[ベルリン 5日 ロイター] - 市場調査グループのセンティックスの調査によると、11月のユーロ圏投資家センチメント指数は8.8と、約2年ぶりの低水準となった。

米国の通商政策やドイツの自動車産業に対する懸念が重しとなった。

前月は11.4、アナリスト予想は10.1だった。

11月の同指数は2016年10月以降で最低。3カ月連続の低下となった。

現況指数は33.0から29.3に低下。2017年4月以降で最低となった。期待指数はマイナス9.8。前月はマイナス8.3だった。

センティックスのマネジングディレクター、マンフレッド・ヒューブナー氏は「背景には様々な理由がある。欧州の問題のほか、米大統領の通商政策など、外部要因があった」と指摘。「ドイツの自動車産業の今後を巡る議論、銀行セクターの低迷、イタリアの予算問題も思い浮かぶ」と述べた。

ドイツの消費者団体vzbvは、同国自動車大手フォルクスワーゲン(VW)に対し、ディーゼル車の排ガス不正による損害の賠償を求める集団訴訟を起こした。同国では、個人が集団訴訟に参加しやすくなる規則改正が発効した。[nL3N1XD1EH]

ドイツ国内の投資家心理を示す11月の指数は、2016年2月以降で最低となった。同国のメルケル首相は、12月に開催されるキリスト教民主同盟(CDU)の党大会で党首としての再選を目指さない意向を表明。同国の連立政権では、難民問題などを巡る意見対立が起きている。

センティックスの調査は投資家991人を対象に11月1─3日に実施した。

ロイター
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