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ドル下落、米中の貿易懸念後退で利益確定売り=NY市場

2018年08月18日(土)06時23分

 8月17日、終盤のニューヨーク外為市場で、ドルが主要通貨に対して下落。米中の貿易摩擦への懸念が後退する中、安全資産としてのドル需要が低下したほか、利益確定の売りも出た。昨年6月撮影(2018年 ロイター/THOMAS WHITE)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場で、ドルが主要通貨に対して下落。米中の貿易摩擦への懸念が後退する中、安全資産としてのドル需要が低下したほか、利益確定の売りも出た。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.56%下げて96.107。過去1カ月近くで最も大きな下落となった。

BKアセット・マネジメントの為替戦略マネジングディレクター、キャシー・リエン氏は、投資家がリスクを回避する中で、この数カ月は積極的なドル買いが続いたとし、「投資家は今夏の最後の2週間に向けてショートカバーとポジションの巻き戻しをしている」と述べた。

米中貿易摩擦の激化を受け、新興国通貨が売られドルが買われたが、来週に予定される次官級通商協議で対立緩和を期待する声もある。

また、ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツの世界商品・市場戦略ディレクター、カール・シャモッタ氏は「トルコ危機がリスク資産に重しになるとの懸念で、今週前半にかけてはかなりリスク回避が見られたが、その動きは幾分戻っているようだ」との見方を示した。

この日はトルコリラが対ドルで反落し、5%超下落。トルコに拘束されている米国人牧師、アンドリュー・ブランソン氏の釈放が実現しなければ、米国が制裁を強化するとの懸念を受けた。

ユーロ/ドルは0.59%高の1.1442ドル。今週付けた13カ月超ぶりの安値から反発している。

安全資産とされる円とスイスフランはそれぞれ小幅高となった。

カナダドルは対米ドルで上昇。7月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇と、2011年9月以来の大幅な伸びとなり、カナダ銀行(中央銀行)が早ければ9月にも再び利上げするとの見方が高まった。

メキシコペソは対ドルで0.53%高。メキシコのグアハルド経済相はこの日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉における米国との2国間の懸案について、来週半ばまでに結論を出したいと期待を示した。

ドル/円 NY終値 110.49/110.52

始値 110.51

高値 110.65

安値 110.32

ユーロ/ドル NY終値 1.1437/1.1441

始値 1.1386

高値 1.1445

安値 1.1381

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