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日経平均は大幅反発、円安・中国株高を好感し一時300円超高

2018年07月12日(木)15時29分

 7月12日、東京株式市場で日経平均は大幅反発した。決算シーズンが近づく中、為替が1ドル112円台まで円安に振れ、企業業績の上方修正期待につながった。写真は東京証券取引所で2015年7月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反発した。決算シーズンが近づく中、為替が1ドル112円台まで円安に振れ、企業業績の上方修正期待につながった。米中貿易戦争を巡る過度なリスク回避姿勢が後退。中国株の反発も安心材料となり、先物主導で上げ幅は一時300円超に拡大した。ソフトバンクグループ<9984.T>、ファーストリテイリング<9983.T>など指数への影響が大きい銘柄が買われ、日経平均の上昇に寄与した。

TOPIXは0.46%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆3081億円だった。業種別の上昇率上位は水産・農林、情報・通信、医薬品、精密、輸送用機器など。一方、下落率上位には、鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属などが入った。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は12.98倍まで上昇し、1999年3月以来の高水準となった。市場では「米国の追加関税措置に中国が即反応せず、米中の全面衝突回避という楽観的な見方もできるが、当面は外部環境に左右される神経質な展開が続きそうだ」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、スター精密<7718.T>が大幅高。11日に発表した2018年12月期業績予想の上方修正と自社株買いを好感した。連結当期純利益は54億円から60億円に引き上げた。欧州市場を中心に工作機械の旺盛な需要が続いている。半面、明光ネットワークジャパン<4668.T>は軟調。同社は11日、2018年8月期の連結業績予想を下方修正した。生徒数の回復の遅れや予備校事業における生徒数の計画未達などが響いた。

東証1部の騰落数は、値上がり1181銘柄に対し、値下がりが820銘柄、変わらずが98銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22187.96 +255.75

寄り付き    22036.87

安値/高値   22019.19─22233.52

TOPIX<.TOPX>

終値       1709.68 +7.80

寄り付き     1708.08

安値/高値    1705.92─1715.48

東証出来高(万株) 119258

東証売買代金(億円) 23081.18

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