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ドル109円半ば、弱含み 貿易戦争懸念拭えず
6月25日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円半ばだった。米中貿易戦争への懸念から日経平均が軟調に推移。全般的に円買いが強まった。写真は2013年1月撮影(2018年 ロイター/Lee Jae Won)
[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円半ばだった。米中貿易戦争への懸念から日経平均が軟調に推移。全般的に円買いが強まった。
ドルは朝方につけたきょうの高値109.99円から、一時109.38円まで下落。6月11日以来2週間ぶりの安値をつけた。朝方から米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が嫌気されたが、午後は一段と下押し圧力が強まった。
テクニカル的に下値サポートとみられていた日足一目均衡表の基準線(109.75円付近)、同雲上限(109.67円付近)をいずれも下抜けている。
WSJは、米財務省が、中国資本が25%以上を占める企業に対して「産業上重要な技術」を保有する米国企業の買収を禁じる規則を策定していると伝え、市場では「米中が想像以上に派手な殴り合いになりそうな感じになってきた」(国内金融機関)との声が出ていた。
WSJによると、中国企業による米ハイテク企業への投資制限計画は最終決定ではなく、業界は発効までにコメントをする機会が設けられるという。
米国が対中制裁関税を発動する7月6日までには「落としどころは見つかりそうになく、ここで下手にポジションを傾けられない」(同)という。日経平均は午後、下げ幅を一時200円超に拡大。米10年国債利回りも一時2.86%台に低下した。
ドル/円
午後3時現在 109.42/44 1.1640/44 127.39/43
午前9時現在 109.93/95 1.1658/62 128.18/22
NY午後5時 109.96/98 1.1655/59 128.16/20
(為替マーケットチーム)